米有名水泳選手のフェルプスが「イメージキャラクター」になり、中国医学の吸玉療法が、外メディアからもてはやされる「超人気者」になった。スポットライトが当てられ、伝統的な中国医学が多くの人から注目されるようになった。しかしこれに喜ぶだけではなく、漢方薬の海外での発展は「頭角」を現し始めたばかりにすぎず、中国医学の国際化の道は依然として遠く険しいことを知るべきだ。
漢方薬のファンが、海外で増えている。一部の統計データによると、漢方薬はすでに180以上の国と地域に伝わっている。中国医学の診療所が10万軒以上あり、30万人の従事者が世界各地に存在する。
ファンが増えてはいるものの、漢方薬は外国の政府から認められておらず、漢方薬の法整備を行う国は数えるほどしかない。
英国はEUの中で真っ先に漢方薬の法整備を提案した国だが、十数年の取り組みも、依然として実質的な進展はない。
英国中医薬商会の任広峰会長は「漢方薬は英国では補助的な医療に過ぎず、西洋医学と西側の自然療法の隙間で生き残る状況となっている。英国の漢方薬業界は冬を迎えており、発展が難航している」と苦言を呈した。
コートジボワール華人医薬協会の楊永莉会長も、同じような苦しみを抱えている。「数万人が現地で漢方薬業界に従事している。彼らは漢方薬の合法化に向け奔走している」
漢方薬が法律によって認められた国でも、その発展は数多くの障害物にぶつかっている。