中国国家航天局の呉艶華副局長は28日、次世代大型ロケット研究開発を「長征9号」と命名し、2030年前後を目途に打ち上げ計画を策定していることを明らかにした。
国務院新聞弁公室は12月27日に「2016中国宇宙事業白書」を発表し、記者会見を開いた。白書を紹介すると共に、中国の宇宙開発の発展状況を説明した。記者会見では「今年は大型ロケットの長征5号の打ち上げに成功した。中国の大型ロケットの全体的な計画と進展状況はどうなっているか」との質問があった。
呉艶華副局長は、現在次世代大型ロケットの研究開発が始まっており、プロジェクト名が「長征9号」であることを明らかにした。現在、プロジェクトの研究開発を深化させ、キーテクノロジーの難題解決にむけて研究中であり、新しい重大プロジェクトの実施に動いている。宇宙開発ではロケットおよびその動力の発展が先行している。そのため、まずロケットエンジンの開発に力を入れることで、プロジェクトの創造的条件を作り出す。初期計画では大型ロケットの初飛行は2030年前後の予定だが、開発状況や今後のプロジェクト実施状況に応じて最終日程を決めるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月29日