中国の新型原子炉、韓国より1世代先を行く

中国の新型原子炉、韓国より1世代先を行く。

タグ:原子炉 

発信時間:2017-09-22 13:39:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国は19日にオーストリア・ウィーンで開かれた国際原子力機関(IAEA)会議で、次世代原発技術「高温ガス炉」の開発状況を発表した。中国は一部の原発技術で、韓国を追い越し始めていると指摘する声もある。韓国政府が脱原発を宣言するなか、韓国が実質的な競争で中国の敵ではなくなる恐れがある。韓国・朝鮮日報(電子版)が21日に伝えた。

 

 中国核工業建設集団と清華大学が共同設立した中国原子力科学技術公司は、「5年間の開発をへて、山東省で高温ガス炉の建設に成功した。来年4月までに実証作業を終え、実用化させる予定だ」と表明した。韓国も2003年に高温ガス炉の研究を開始したが、現時点で大きな成果は手にしていない。

 

 世界の原発業界で、高温ガス炉は次世代原子炉とされている。世界で稼働中の原発は、核分裂時に発生するエネルギーで水を加熱し蒸気にし、発電機を駆動している。しかし水の代わりにヘリウムガスで加熱すれば、温度は直ちに沸点に達し、熱効率が飛躍的に向上する。

 

 原子炉は安全性と経済性によって世代が分かれる。中国の高温ガス炉は第4世代原発技術で、韓国の原発技術は第3世代に留まっている。中国は2030年までに国内で110基の原子炉を稼働させ、世界一の原発大国になる計画を立てている。中国は2013年にパキスタンに自主開発した原発を初輸出したが、アルゼンチンやルーマニアなどでも10基を建設中だ(一部は竣工済み)。韓国は2009年にアラブ首長国連邦に韓国型原子炉4基を輸出した後、8年連続で受注を手にしていない。

 

 専門家は、中国が集中的な投資により、世界原発市場における台頭を実現したと分析。原発業界では、中国が高温ガス炉の研究に1000人以上の高級人材を投入したとされている。韓国は50人未満で、関連予算も年々減少している。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月22日


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで