中国、2018年に新型の「宇宙連絡バス」の打ち上げへ

中国、2018年に新型の「宇宙連絡バス」の打ち上げへ。

タグ:宇宙連絡バス 中国航天科技集団公司

発信時間:2017-11-12 09:09:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国航天科技集団公司第一研究院から得た情報によると、中国の「宇宙連絡バス」に2018年、新たなメンバーが加わる見通しだ。「遠征一号乙上段」は「長征二号丙キャリアロケット」と組み合わされ、太陽同期軌道への打ち上げミッションを実施する。

 

 「上段」は一種の運搬ツールであり、もともとの三段式ロケットの上に比較的独立した段を加えるものである。このロケットは「連絡バス」のように、複数の衛星を「乗客」として各自の作業軌道に直接送り込むことができる。

 

 中国の上段の開発は1980年代末に始まった。このうち中国航天科技集団公司第一研究院が中心となって開発した遠征シリーズの上段は汎用性が高く、繰り返し点火して起動し、さまざまなミッションのニーズを満たすことができる。

 

 遠征シリーズの上段は現在、すでに3つの型が公開されている。「遠征一号上段」は基本型で、中高軌道への直接の軌道入りミッションを主なねらいとし、起動は2回だけ。「遠征一号甲上段」は、繰り返しの起動と長時間の軌道滞在を実現する。起動回数は20回に達し、異なる軌道に複数の衛星を配置することができる。「遠征二号上段」は、「遠征一号」のシリーズ化された製品で、2基のエンジンを備え、運搬能力がより高く、高軌道における多数の衛星の直接軌道入りミッションを遂行できる。

 

 北京宇航系統工程研究所の王明哲研究員が記者に語ったところによると、新たな顔となる「遠征一号乙上段」は、「遠征一号上段」の商業版・簡略版であり、主に直径3.35メートルのロケットと組み合わされ、短時間飛行の打ち上げミッションを担う。

 

 王明哲氏の説明によると、「遠征一号上段」の飛行時間は約6.5時間。「遠征一号乙上段」はミッション実行の時間が短く、下部の段と分離した後すぐに点火して加速することができ、飛行ミッションは基本的に1時間以内となる。

 

 王氏によると、研究チームは、「遠征一号上段」を土台として、システムの簡略化や部品の等級の引き下げ、冗長部分の簡略化などを行い、コストを引き下げ、経済型の上段を開発し、中低軌道・短時間の打ち上げニーズを満足させた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月12日

 


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