4機のドローンが梅霊南路の両側から飛び立ち、事前に設定したルートと噴射範囲に基づいて梅家塢茶園の茶の木に農薬をまんべんなく噴射した。
わずか10分で、1機で5ムーの茶畑に10リットルの農薬を散布した。以前は人が行った場合、同じ広さの茶畑の農薬散布を1日で終えられないこともあった。
杭州西湖景勝地社会発展局の茶葉専門家の姜新兵氏によると、西湖の茶畑が農薬散布にドローンを使用したのは初めて。試行地の茶畑は梅霊南路の両側の200ムーの梅家塢茶園で、9月まで各景勝地は害虫防止にドローンを試験的に使用し、害虫の密度を観察し、ドローンの効果を判断する。今回使用する農薬は全て桿菌やチャサポニンなどのバイオ農薬で、近頃増加してるウスジロエダシャクやチャノミドリヒメヨコバイに対応する。純バイオ農薬を使用することで、高濃度でも農薬が残らず、西湖龍井茶の品質の向上につながる。
ドローンは農薬散布だけでなく、茶の木の生長状況の観察もできる。8月になり、杭州市も1年で最も暑い時期を迎えた。西湖龍井茶の茶の木の状況について、姜新兵氏は「ごく一部で葉焼けが見られるが、全体的には目立たない」と述べた。
夏の剪定は非常に重要で、注意を怠れば大量の水分が失われる。最近見られる少量の葉焼けは剪定が的確に行われず水分が失われたためだという。
姜新兵氏は、「ここ数年、景勝地の各茶畑は大量の貯水池を造り、乾燥した天気の時に役目を果たす。葉焼けが見られたエリアでも、高温の天気が過ぎた後に適切な剪定などの措置をとれば、生長状況は改善され、翌年の春茶の生産にも影響しない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月4日