外国メディアの8月10日の報道によると、エアバスが開発した自動操縦飛行機「ゼファーS」が25日と23時間57分飛行し、自動操縦機の最長滞空記録を打ち出した。エアバスの同無人機は衛星の代わりに使用でき、地球観測任務を実施するほか、インターネットエクスチェンジやモバイル通話プラットフォームにもなり、衛星より低コストで運営できる。
見た目が軽くて薄い自動操縦機「ゼファーS」はアリゾナ州の某地に降りていき、数人がキャッチした。地上でキャッチするのは、重さ75キロ以下の同機にはスタンドがついていないためである。「ゼファーS」は不必要なものを全て取り除いた設計で、軽量化を実現した。
今回の着陸により、「ゼファーS」は持続飛行時間25日と23時間57分でドローン飛行滞空記録を打ち立てた。これはソーラー飛行機の地球観測と通信市場における衛星との競争を実証することが目的。
「ゼファーS」は成層圏を飛行する。昼間は約21キロの高度を巡航し、ソーラーエネルギーが使用できない夜間はバッテリーで飛行し、16.7キロの高度まで下降する。これは悪天候の日が多い地域よりはるかに高く、ビジネス機の影響も受けない。
エアバス販売部門責任者のニーゲル・チャンドラー氏は、「同社の計画はドローンを使って特定の顧客に特定のサービスを提供するというもので、航空機を直接販売することではない」と話す。貸し出した自動操縦機は海上監視や森林火災調査などの地球観測任務のほか、長時間滞空飛行を通してインターネットエクスチェンジやモバイル通話プラットフォームとしても使用できる。また、被災地の観測プラットフォームとしても使用可能。これらは衛星の測位をし直すより簡単で、コストも低い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月13日