イギリス誌『The Drum』ウェブ版は9月25日、『中国の人工知能攻勢が民衆の信頼票を獲得した』という見出しで、デジタル技術と人工知能(AI)が国民の仕事と生活に与える影響の楽観度を見ると、中国は世界一だと論じた。
中国人の73%が、「全体的に見てデジタル技術の未来への影響はプラスで、より多くの雇用を創出し社会問題を解決する」と考える。また、「デジタル技術(AIやロボット)は今後10年内に雇用機会をもたらす」と考える人は65%、「教育は自身(デジタル経済時代)に必要な技術と知識を与えた」と考える人は68%だった。これらは調査を実施した10カ国のなかで最高水準を示している。
これらは、電通イージス・ネットワーク社とオックスフォード・エコノミクスが共同で発表した中国版『デジタル社会指数』でわかったこと。両社は今年初め、グローバル版の報告を発表し、最新版の報告は中国関連のデータと比較分析した。
電通イージス・ネットワーク中国エリア責任者は、「デジタル経済のモデル転換はこれまでなかったチャンスで、(中国の)経済成長を牽引し、生活をより素晴らしくする」との見解を示した。
このような背景の中、本土企業は中国人の日常生活に関わる分野においてAI技術の発展を競っている。先週開かれた「中国のデジタル化を主導する」をテーマとした杭州・雲栖大会2018で、中国のEC大手はAIを利用して開発した養豚技術など、各種のイノベーション技術を紹介した。業界関係者は、ECがリテール業に参入するなど、AIは近い将来、(中国の)伝統的な製造業の生産を乱すことになるだろうと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月1日