ここ数年、故宮博物院は様々なノベルティグッズを発売し、抱き枕や腕時計などが人気商品となっている。『故宮カレンダー』も例外ではなく、最新版の2019年『故宮カレンダー』は最初の発行部数が70万部に達し、月の売り上げも期待できる。
最新版の『故宮カレンダー』は「猪」をテーマとし、故宮博物院の収蔵品の「福猪」と「富足」生活の文物を起用し、月ごとにテーマを設定。2019年は亥年であるためである。
カレンダーの素材選び
『故宮カレンダー』は故宮の収蔵品、伝統文化を紹介する読物。各ページの内容、文字、写真は入念に選ばれたもので、故宮の豊富な文物収蔵品、深い文化的内包で中国の伝統文化の精髄を伝えることが目的。
うち、故宮博物院の専門家・学者は各ページに使用する写真の選択、文字の作成に参加し、普通のカレンダーに歴史とアートの味わいを持たせた。2019年版『故宮カレンダー』は故宮博物院器物部専門家の馮賀軍氏、劉岳氏、韓倩氏、書画部専門家の李湜氏が文章を担当。
故宮博物院の単霽翔院長は、「故宮の特徴的な出版物として、『故宮カレンダー』シリーズはブランド効果を形成し、社会で好まれている。出版は文物と観衆の交流の架け橋であり、『故宮カレンダー』はそのようなキャリアとなり、故宮文化の普及と宣伝において重要な役割を果たしている」と話した。
また、「『故宮カレンダー』を通し、読者は毎日1点の故宮博物院の文物の写真を見ると同時に、その日の気持ちを記録し、現実生活で起きたことを書き記し、学びながらリラックスできる。読者の生活の跡を残す手助けをするという点が『故宮カレンダー』の実用的な機能」と紹介した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月24日