月面ローバー「玉兎2号」、3カ月で寿命が尽きた?

月面ローバー「玉兎2号」、3カ月で寿命が尽きた?。

タグ:玉兎2号 設計上の寿命

発信時間:2019-04-01 16:24:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 月面ローバー「玉兎2号」は先月29日、3日目の月の夜から目を覚まし、4日目の昼の作業を開始した。


 公式データによると、玉兎2号の設計上の寿命は3カ月。多くのネットユーザーは、「1月3日に月面着陸してから間もなく3カ月になるが、玉兎2号はすぐに定年退職するのではないか」と懸念している。


 実際には心配する必要はなく、退職はまだ先の話だ。中国航天科技集団第八研究院玉兎2号移動サブシステム主任設計士の劉殿富氏は31日、科技日報の記者に「3カ月は最低限の設定であり、少なくとも1年は稼働することに期待している。実際にはより長く走ると考えている」と話した。


 劉氏によると、この「3カ月」とは月の3日間を意味する。そのため正確に言えば、玉兎2号は今回の目覚めにより、設計上の寿命が尽きたことになる。


 劉氏によると、いわゆる「設計上の寿命」とはプロジェクトの目標に基づき決められた。「最初の着陸、探査機からの分離、相互撮影、さらに各種科学探査といった目標を達成すれば、予定の計画を実現したことになる。このような目標に基づき、玉兎2号の寿命を設定した」劉氏によると、今後の探査は計画外の任務になる。


 そのため設計上の寿命は、予定任務に近いと言える。劉氏によると、本当の寿命ならば、玉兎2号はまだ「人生」の10分の1ほどにしか差し掛かっていない。これまでの例を見ると、中国初の月面ローバーの玉兎号の設計上の寿命も3カ月だったが、月面で972日稼働した。


 3日目の夜のスリープに入るまで、玉兎2号は約163メートルを走行し、玉兎号の114.8メートルという記録を更新していた。劉氏によると、玉兎2号は現在走行中で、新たなデータは今回の月の昼が終了した後に発表される。


 「この段階に入れば、玉兎2号の走行距離は主要ではなくなり、探査の成果が中心的になる。今後の探査計画は科学者の意見に基づき展開される。科学者がどこに行き何を見るかを指示すれば、玉兎2号はその通りに実行し、新たな科学の発見を目指す」


 公式情報によると、玉兎2号は先月29日の午後8時28分に自主的に目覚めた。中継リンクは正常で、プラットフォームも正常に稼働しており、引き続き科学探査任務を実行する。嫦娥4号着陸機は30日午後6時14分に正常に目覚めた。中継リンクは正常で、プラットフォームも正常に稼働している。今後も引き続き玉兎2号と共に、計画に基づき4日目の昼の作業を展開する。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月1日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで