地球の水の起源、月の形成との関連性が証明

地球の水の起源、月の形成との関連性が証明。

タグ:地球の水の起源

発信時間:2019-05-23 15:34:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ドイツ人科学者は初めて地球上の水の起源と月の形成を結びつけた。彼らによると、約44億年前の月の形成に伴い水も地球上に訪れた。この両者は生命が地球上で繁栄するための必要条件だ。米サイエンス・デイリーが21日に伝えた。


 科学者はこれまで、太陽系には「テイア」と呼ばれる惑星があったと推測していた。テイアは44億年前に地球と衝突し、現在の月を形成した。科学者はこれまで、「テイア」は地球により近い内太陽系から生まれたと考えていた。しかしミュンスター大学の地球学者は初めて、テイアが外太陽系から生まれ、大量の水を地球にもたらしたことを初めて証明した。研究結果はネイチャー・アストロノミーの最新号に掲載された。


 地球は「乾燥」した内太陽系で形成されたが、なぜ水が存在するのだろうか。研究者は次のように説明している。これまでの研究によると、太陽系の構造により乾燥した物質と、湿った物質が切り離された。湿った物質とは炭素質隕石のことで、相対的に水を豊富に含み、外太陽系で生まれた。より乾燥した非炭素質隕石は内太陽系で生まれた。炭素質物質が水を地球にもたらした可能性はすでに研究によって証明されていたが、この炭素質物質(水)がいつ地球に到達したのかについては謎のままだった。


 科学者は現在、答えを見つけた。ミュンスター惑星研究所所属の同研究の代表者は、「モリブデン同位体により、炭素質と非炭素質の物質を区別することができる。そのためこれは内外太陽系物質の遺伝の指紋になる」と述べた。


 ミュンスター大学のチームの測量によると、地球のモリブデン同位体は炭素質・非炭素質隕石の間に位置する。これは地球上の一部のモリブデンが外太陽系から来たことを示している。しかも彼らは最新の研究によって、マントルに含まれる大多数のモリブデンがテイアから提供されたものであることを証明した。マントルの大半のモリブデンが外太陽系のものであることは、テイアそのものが外太陽系から来たことを意味する。研究者によると、テイアは地球との衝突で十分なモリブデンを提供し、これにより地球上のすべての水の出処の説明がつくとしている。


 研究者が地球上の水の起源と月の形成を結びつけたのはこれが初だ。分かりやすく言えば、月がなければ地球上に生命がなかった可能性がある。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月23日

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