米サイト「livescience」が伝えたところによると、史上最も全面的な「地球外知的生命体探査(SETI)」計画の最新成果が発表された。研究者は、地球の周囲160光年内の1327個の恒星系を調査し、知能生物のわずかな手がかりを探ったが、無駄におわった。
最新の研究で、科学者らは1PB(ペタバイト、1000テラバイト)の無線通信と光波のデータを分析。研究の主な作者でカリフォルニア大学バークレー校天体物理学者のダニー・プライス氏は、「みんなを驚かせるようなものは発見できず、脅威的な先進文明が極めて強い発射機で我々との連絡を試みているということもない」と述べた。
捜索の全過程で数千個の興味深いシグナルが見つかったが、これらはすべて人工衛星などによるものだとわかった。
プライス氏は、宇宙人の手がかりを発見できなかったことについて、「捜索の周波数が違う。それらのシグナルは地球の無線通信に遮られている。または我々の現在の技術と方法では限界があり、宇宙人の存在の手がかりを発見できない」などと説明した。
今回の捜索行動は「Breakthrough Listen」プロジェクトの一環。同プロジェクトの期間は10年、費用は1億ドルで、ロシアの億万長者のユリ・ミルナー氏が資金援助している。空をスキャンし、地球外生命体からのシグナルを探すことが目的。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月24日