西昌衛星発射センターは16日、測位衛星「北斗」2基の打ち上げを再び成功させ、北斗3号グローバルシステム中軌道衛星の配備を全て完了した。これにより、北斗3号グローバルシステム中軌道衛星24基すべての打ち上げに成功したことになる。
中国北斗衛星測位システムの楊長風チーフデザイナーは、「これで北斗3号グローバルシステムの中核ネットワークの配備は完了し、北斗のグローバルなサービスが全面的に実現した。これで世界中のユーザーに優れたナビゲーションサービスを提供することができる」と話した。
北斗システムは中国が独自に構築し、単独で運用しているグローバル衛星ナビゲーションシステムで、北斗3号グローバルシステムの構築は09年にスタート。北斗3号は地球静止軌道衛星3基、傾斜対地同期軌道衛星3基、地球中円軌道衛星24基からなる。
北斗3号衛星の王平チーフデザイナーによると、地球中円軌道衛星は、北斗3号グローバルシステムの主力衛星で、24基の衛星が約2万キロメートル上空の3つの軌道上に8基ずつ均等に配備されており、地球のどこからでも5~6基の衛星を確認することができるという。それが測位衛星「北斗」の世界的なサービスを可能にする前提となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月18日