中国に存在する世界文化遺産については、中国側による承諾事項が、2019年末まで累計726項目に達しました。最新発表された「中国の世界文化遺産2019年度リポート」は、この承諾事項の99%以上が正常に履行されていることを示しました。中国各地の文化遺産所在地は2015年から2019年まで、厳しく「世界遺産条約」の定めに基づいて、締約国としての責任と義務を履行し、世界遺産を効果的に保護し、管理してきました。
この承諾事項とは、世界遺産所在地が履行を約束する具体的な作業、またはユネスコ世界遺産委員会が審査した登録申請の本文と補足資料、世界遺産委員会会議の決議で定められるものです。中国の726項目の承諾事項は世界遺産40件、その所在地108カ所に関連するものです。
リポートによれば、これらの世界遺産所在地ではいずれも保護・管理機関が設立され、約半数の所在地では専門の監視機関が設立されました。職員数は3万6000人余りに達しました。また、所在地による保護と管理の経費も増加し続けており、80%の所在地では保護と管理について特化された法規と規則が制定されました。
「中国国際放送局日本語版」2020年11月7日