求人サイトを見ると、周婷さんがしている「世話士」の仕事の数は増えている。ほかに子供の勉強の付き添い、お年寄りの付き添い、旅行同伴、ランニング同伴など様々な需要がある。データによると、サイト「BOSS直聘」だけで関連の仕事は2万件以上ある。
BOSS直聘研究院の調査研究データによると、子供やお年寄りの付き添い、ペットの世話などの仕事は消費レベルが高く生活リズムが速い一線・新一線都市に多い。中でも、お年寄りの付き添い関連の仕事の80%以上が一線・新一線都市で、子供の付き添い関連は二線以下の都市が48%を占める。
新業態の発展には規範化が必要
1人での食事、小型家電、小型カラオケからスマート付き添いロボット、さらに各種の出会い系アプリ、多くいる1人暮らしの若者は様々なニッチ産業に起業の場を作りだした。約1億1800人いる1人暮らしの高齢者は精神的癒しのニーズが強く、シルバー経済の世話、付き添い、介護市場の発展を促した。親子市場の付き添いサービスは勉強や読書の付き添いなどに拡大し、早くから付き添い経済のビジネスチャンスに目をつけていた人もいる。
記者がBOSS直聘や智聯招聘などのサイトで確認すると、「勉強世話士」「親子世話士」などの仕事の給料は4000元から1万元となっている。しかし、このような不安定な仕事で稼ぐことは簡単ではなく、子供やお年寄りの付き添いなどの仕事の多くが月収5000元以下である。
また、多くの新生のものと同様、新興の付き添い経済分野にも人材不足だけでなく、規範・基準の不足という問題もあり、グレーゾーンも存在する。消費者は非正規ルートでランニング同伴、旅行同伴、彼氏・彼女偽装などのサービスを購入し、争いも発生している。BOSS直聘研究院の担当者は、「産業の発展と関連法の整備に伴い、世話士の専門化は社会発展において必然的なこと」だと分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月29日