スプレー式の吸入型ワクチン、1期臨床試験の結果が発表

スプレー式の吸入型ワクチン、1期臨床試験の結果が発表。中国工程院院士、軍事科学院軍事医学研究院研究員の陳薇氏が中心になり研究開発した、スプレー式の吸入型組換新型コロナウイルスワクチン(アデノウイルスベクター)の1期臨床試験データが先般発表された…

タグ:吸入型ワクチン

発信時間:2021-07-29 10:55:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国工程院院士、軍事科学院軍事医学研究院研究員の陳薇氏が中心になり研究開発した、スプレー式の吸入型組換新型コロナウイルスワクチン(アデノウイルスベクター)の1期臨床試験データが北京時間26日、国際的に権威ある医学誌「The Lancet Infectious Diseases」(電子版)で発表された。これは世界で初めて発表された、新型コロナウイルスワクチンの粘膜免疫臨床試験の結果だ。


 研究結果によると、同ワクチンは高い安全性、耐性、免疫原性を持つ。1回分の分量は筋肉注射の5分の1で、その細胞免疫反応水準は筋肉注射に相当。筋肉注射型の組換新型コロナウイルスワクチンの接種から28日後にスプレー式吸入により免疫を強化し、高水準の中和抗体を生み出すことができる。この臨床試験は昨年9月29日に武漢市で始まり、陳氏のチームが武漢大学中南病院と共同で取り組んだ。2期臨床試験は現在、秩序正しく進められている。


 同ワクチンは条件付きで許可が下りている組換新型コロナウイルスワクチンと、製剤・調合及び生産技術などが一致している。注射型は細胞免疫と体液免疫をつけるが、スプレー式吸入は粘膜免疫もつけ、ウイルス侵入の最初の関門で感染を予防し、感染拡大を遮る。接種を受ける人は注射ではなく、スプレー式吸入設備によりワクチンを呼吸器と肺に取り込む。粘膜免疫、細胞免疫、体液免疫の「3重の保護」を獲得する。


 軍事科学院軍事医学研究院の侯利華研究員によると、同ワクチンは吸引だけで接種を完了でき、より安全でスムーズで、大規模な普及に適している。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月29日


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