中国科学技術協会は28日、第23回中国科学技術協会年次総会閉幕式で、科学の発展を方向付ける10の先端科学の問題、工学技術のイノベーションに対して鍵となる役割を担う10の工学技術の難題を発表するとともに、初めて産業発展に対してけん引的役割を持つ10の産業技術の問題を発表した。新華社が伝えた。

この30の問題・難題には、「いかに大型結晶材料の生産理論と技術のブレイクスルーを行うか」「脳の記憶はいかに生まれ再現されるのか」「いかに5G+3つの早期（早期発見・早期診断・早期治療）全ライフサイクル健康管理システムを構築するか」「いかに5G/6Gと融合する衛星インターネット通信技術を発展させるか」などが含まれる。

今回の募集・発表活動は重点的に数学・物理・化学を含む基礎科学、地球科学、生態環境、製造テクノロジー、情報テクノロジー、先進材料、資源エネルギー、農業テクノロジー、生命健康、航空・宇宙テクノロジーの10大分野をめぐり、89の学会、学会連合、その他の機関が推薦する472の問題・難題を集めた。第一線で働く2万人以上の科学技術者と戦略科学者が推薦と研究・判断に参加した。

科学技術者の一次審査、学科分野専門家の二次審査、三次審査、最終審査などの段階を踏まえ、最終的に30の重要問題・難題が選定された。選定に参加した複数の院士は、今回の活動は科学技術者、特に若手人材に科学研究の方向性を示し、鍵となる中核問題に焦点を当て知恵を集めて研究開発を行う重要な意義を持つとの見方を示した。（編集YF）

「人民網日本語版」2021年7月29日