中国のスピードが今年7月20日、再び世界を震撼させた。中国中車が研究・製造を担当する、完全に独自の知的財産権を持つ時速600キロ高速リニア交通システムが青島市でラインオフした。これは中国が高速リニアの全技術及び実用化の能力を把握したことを意味する。
高速リニアプロジェクト技術総責任者、中車四方股份公司副チーフエンジニアの丁叁叁氏は、「電磁力を利用し列車の非接触式の運行を実現するのがその基本的な原理だ」と述べた。
列車の底部のサスペンションには電磁石があり、レールの下に敷かれる鉄芯と引きつけ合い、上向きの吸引力を生み出す。これにより重力を克服し列車を浮かび上がらせ、さらにリニアモーターを使い列車を前進させる。
高速リニアという非接触式の運行方式は、従来の車輪とレールの機械的な接触と支えの代わりになり、伝統的な車輪とレールの関係の制限を根本的に解消した。これによってさらに高速の運行を可能にし、時速600キロという超高速「飛行」を実現した。
実際の移動時間に基づき計算すると、1500キロの半径内であれば高速リニアは最速の移動方法だ。一般的な高速鉄道は時速350キロに加速するまで6分かかるが、高速リニアは0キロから600キロに加速するまで3分半のみだ。スムーズに発車・停車することで、スピードの強みをより十分に発揮できる。
環境保護について見ると、高速リニアは電力でけん引されるので、有害ガスを排出しない。車輪とレールによる騒音がなく、金属粉末による汚染も生じない。その磁場水準は実際にはその他のレール交通列車に相当し、国際・国家基準が定める安全の上限を大きく下回る。人体及び環境に害をもたらすことはない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月18日