オーストラリア国立美術館は現地時間25日午前10時、中国に3点の貴重な文化財・芸術品を返還した。返還セレモニーは在オーストラリア中国大使館で開かれた。両国の国交樹立から50年以上に渡り、オーストラリア国立美術館が中国に文化財・芸術品を返還するのは初。
今回返還された文化財には、恐竜の化石、鎏金観音銅像、彩絵陶制人物騎馬俑が含まれる。初歩的な鑑定によると、化石は後期ジュラ紀から前期白亜紀にかけての恐竜のもので、観音銅像と騎馬俑の歴史は唐、さらには北朝まで遡ることができ、貴重な歴史的・文化的価値を持つ。またオーストラリア国立美術館は中国政府に、牛型の酒壺「犠尊」を寄贈した。中国の文化財専門家は文化財の基本情報と写真から、この「犠尊」の用途は酒壺で、明・清もしくは近代のレプリカ芸術品と鑑定した。
中国側は、オーストラリア国立美術館から寄贈・返還された文化財・芸術品は公立収蔵機関に移し、中国の人々に両国の友好を示すと表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年10月25日