全国科技大会、国家科学技術奨励大会、中国科学院第21回院士大会、中国工程院第17回院士大会が24日、盛大に開かれた。会議では、2035年に科学技術強国を完成させるという戦略的目標を実現するとした。
人類初の月の裏側でのサンプルを運ぶ「嫦娥6号」帰還機が25日、内蒙古自治区ウランチャブ市四子王旗の草原への落下に成功した。これは中国が宇宙強国及び科学技術強国の建設で手にした、新たな象徴的成果だ。
「朝日新聞」など復数の日本メディアは記事のタイトルに、「世界初」「史上初」と記し、月の裏側での探査の難易度が高いことを強調し、これを中国の優れた技術力を示すものとした。仏紙「ル・モンド」などのメディアは、嫦娥6号ミッションは技術的に極めて複雑であり、中国の科学の快挙であると伝えた。
「嫦娥」による月サンプルリターン、「天和」による宇宙滞在、「天問」による火星探査、「地殻1号」による地球深部への掘進、「奮闘者号」による1万メートル深海探査など、中国の科学技術イノベーションの成果は豊富だ。
イラクの元科学技術大臣であるRaid Fahmi氏は、「中国は長期的にイノベーション駆動型の発展戦略を堅持している。科学技術の進歩により産業のモデル転換と高度化をけん引し、科学技術イノベーションで経済発展の新たな活力を引き出している。中国の科学技術発展は持続的に新たなブレイクスルーを達成し、数多くの分野で追随からリードへの変化を完了した」と述べた。
クロアチアの大学「University North」の教授は、「中国は近年イノベーションを重視し、科学技術が急激に発展しており、驚嘆すべき成果を手にしている。中国は現在、AI、新エネ、衛星航法、量子科学技術などの分野で世界トップ水準に達している」と述べた。
日本科学技術振興機構さくらサイエンスプログラム企画運営室長の単谷氏は、「中国の長年に渡る科学技術への取り組みはすでに顕著な成果を手にしている。科学研究論文の数と質で世界をリードし、科学研究の影響力と発言権が大幅に上がっている」と述べた。
スイス中国学人科技教会主席の高恵氏は、「科学技術イノベーションは、中国の新たな質の生産力の発展で極めて重要な役割を演じている。中国の科学技術発展は近年、時代を画する成果を手にした。中国人は、科学技術発展がもたらす生活の質と健康水準の向上を強く実感している」との見方を示した。
米国の政治経済学者のジャック・ラスムス氏は、「中国はかつて石炭生産大国だったが、過去10年で太陽光、風力、バッテリー充電技術で世界をリードする地位を占めた。中国の代替エネルギー技術の輸出は、世界の温暖化の進行を遅らせる。中国が掲げた一帯一路イニシアティブは、その科学技術イノベーションの成果を世界各地に広める」と述べた。
Raid Fahmi氏は、「中国の成功の経験は、科学技術イノベーションと経済発展が相互補完する、効果的に統一された総体であることを証明した。また発展途上国が科学技術イノベーションにより発展の難題を解消し、経済のモデル転換を実現し、民生福祉を向上させる参考材料を提供した」と述べた。南ア・西ケープ大学及びヴェンダ大学で教鞭を執る教授は、南アフリカとアフリカは中国の技術イノベーションに基づき現代化を実現した経験から利益を得ると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月27日