中国科学院大気物理研究所の発表によると、中国で標高が最も高い気象制御観測プラットフォームである、中崑崙山頂気象制御雲水資源総合観測システムプラットフォームがこのほど検収に合格し、正式に使用開始された。
説明によると、プラットフォームは新疆維吾爾(ウイグル)自治区和田(ホータン)地区民豊県南部の黒石北湖付近の標高5287.71メートルの高地に建設された。新疆気象局新疆空中雲水資源開発利用イノベーション研究院が、中国気象局、中国科学院大気物理研究所、和田地区行署などの科学研究機関及び部門と共同で建設。
プラットフォームの建設は、貴重な雲水資源の模索と利用を目的としている。各要素地上気象観測、ドローン高空観測システム、高性能レーザーレーダー、高画質動画イメージング技術、北斗衛星通信システムなどを集める。さらに信頼性の高い太陽光給電システムを加え、整った天空地一体化観測ネットワークを形成。これらの技術の統合応用は、雲の動きの正確な捕捉、人工降雨(降雪)作業の最適化、気候変動の影響の評価、過酷な環境における生態系適応性プランの模索などに対して、計り知れない科学研究の価値と実際の応用の潜在力を持つ。
崑崙山で唯一の雲水資源総合科学観測プラットフォームの完成と使用は、新疆が気象制御及び雲水資源開発利用で新たな高みに達したことを象徴する。これは新疆ひいては西北地区全体の水資源安全、農業灌漑、防災・減災などに対して重要な指導的意義を持つだけでなく、さらには世界の気候変動の研究や生態環境の保護に貴重な資料を提供する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年9月19日