国務院新聞弁公室がここ数日に行った「質の高い発展推進」シリーズテーマ記者会見では、自然資源部(省)副部長で国家自然資源副総督察の劉国洪氏は、「2025年にリアル3D中国をほぼ完成させる。その後、そのカバー範囲、精細さ、新しさ、豊富さを持続的に高める。リアル3D中国によってデジタル中国の建設を支え、人々の美しい生活に寄与する」と述べた。科技日報が伝えた。
劉氏は、「リアル3Dは現代測量と地理情報技術を採用し、現実のシーンを三次元で立体的に、客観的でリアルに、時系列化した表現のことだ。当部は近年、リアル3D中国の建設を展開・推進している中で、精細さに基づき地形レベル、都市レベル、部品レベルという3タイプに分類した。地形レベルリアル3Dが反映するのは地形と地理景観で、マクロ応用シーンへの寄与が最大の用途だ。都市レベルリアル3Dは家屋の三次元形状が分かるほど精細で、都市のスマート管理、つまりよく言われる『都市ブレーン』への下支えが最大の用途だ。部品レベルリアル3Dは主に精細な応用シーン向けで、歴史的建造物や文化財保護などの精細な『3D公文書』を作成できる。大人気の中国発ゲーム『黒神話:悟空』が使用しているのが部品レベルリアル3Dで、プレイヤーに没入型の体験を提供できる」と述べた。
さらに、「リアル3D中国は国家戦略的データ資源であり一種の新型インフラでもあり、デジタル時代においてその価値と効果が徐々に顕在化している。まずはデジタル経済の発展促進だ。リアル3Dに基づき、各種ビッグデータを融合することで、デジタル空間と現実空間の相互接続を実現できる。低空経済(低空域飛行活動による経済形態)、スマート運転、スマート港湾、スマート農業、デジタル文化・観光などの各種デジタル経済の発展を支える。次に質の高い暮らしへの寄与だ。リアル3Dに基づき、空間分析サービスと高精度測位サービスを提供することにより、人々のソーシャルコミュニケーション、移動、観光、飲食、ショッピングなどがよりスムーズ・便利に、環境に優しくなる」と続けた。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年10月1日