ベネズエラ館のイメージ図
ベネズエラ首席建築士のFacundo Baudoin Teran氏
上海万博ベネズエラ国家館のデザイン案が、このほど初めて発表された。発表会で、同館首席建築士のFacundo Baudoin Teran氏は、南米の清新な絵巻きを描いた。
同館の外形は、幾何学的図形のメビウスの帯とクラインのつぼに似ている。Teran氏は、「露天の庭、上昇する階段、伝統的な現地住民の生活空間、広いボリバール広場など民族特徴を持つ要素が相互に融合して、ベネズエラの伝統文化を展示する」と紹介した。
回廊
階段
生命の樹
ボリバール広場
中国文化に近づくために、Teran氏は、「胡同(細い路地)」と「四合院(中国の伝統的家屋建築)」の概念を導入した。同氏によると、中国に胡同があるように、ベネズエラには南米特徴に満ちた住民エリアがある。同館では、植民地風溢れる庭を展示する。また、ヤノマミ人のShabono(ヤノマミ人が住む家)がある。ジャングルに建てられた円形の部屋で、トップのない円錐のようだ。同館はこれらの建築とアルゼンチンの有名な詩人・ホルヘ・ルイス・ボルヘス氏の詩を合わせて、すべての来館者にベネズエラの自由、融合の文化を理解させる。
パビリオンには音楽ホールもある。来館者はベネズエラと中国が共同で打ち上げたボリバール衛星を通じて、ベネズエラでの生活の実情が見える。また、音楽ホールでは、同国の有名な交響楽団の公演や、映画、ドキュメンタリーも放送される。同氏によると、ベネズエラ国内の現地住民が、自分たちの民謡・舞踏を持って、公演に来るように努力している。
ヤノマミ人のShabono
音楽ホール
ベネズエラ館のデザイン図
同館は万博会場のCゾーンにあり、チリ、キューバ、メキシコなどの国家館に近く、面積が3000平方メートル、テーマが「良い生活で、良い都市を創る」である。
「上海万博公式サイト」より 2009年9月16日