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風と月同じ空の下にあり、ともに未来に向かう ―「中国青年招へい事業20周年記念式典」のパネルディスカッション

「中国青年招へい事業」の訪日行事の中で、団員たちにとって一番印象深かったのは「ホームステー」である。時間が短かったが、訪日の青年たちはホストファミリーと厚い感情で結ばれ、帰国後もずっとつながりを保っており、深い友情を保ち続けている。

 
張陽さん(右から一人目)のホームステーを振返えっている沖村保範さんご夫妻

今回の記念式典では、4人のホストファミリー代表者を中国に招待した。沖村保範さんと妻の山中綾子さん及び松本健二さんと松本栖子さんのご夫妻である。何年ぶりに自分たちが受けいれた中国人のお客さんと再会することができて、彼らの優しい顔には喜びの表情が表れていた。沖村保範さんと山中綾子さんのご夫妻はパネルディスカッションの場で、自宅でホームステーの際に、ギョウザの作り方を教えてくれた張陽さんと再会した時、その喜びは想像することができるよう。しかし、やはりお客様であったニマゾマさん(チベット族)は仕事の都合で、今回の行事に参加することができず、松本さんご夫妻は失望感を隠せなかった。

 
 
 感動の余り、涙を流した松本さんご夫妻とバイマウェンマオさん 

ちょうどそのとき、一人の神秘的なお客さんが登場した。ニマゾマさんの娘のバイマウェンマオさんであった。ステージに上がると、バイマウェンマオさんは真っ白なハタ二本を松本さんご夫妻に奉げて手渡し、三人はしっかりと抱きあい、感動の余り、涙を流した。

 

お母さんの書いた手紙を代読しているバイマウェンマオさん

バイマウェンマオさんはお母さんの書いた手紙を代読し、お母さんの替わりに松本さんご夫妻に感謝とお詫びの気持ちを表し、自分も日本に行ってみたいという気持ちを表した。それに対して、松本さんご夫妻は「いつでもバイマウェンマオさんを歓迎します」と語った。その深い友情は自然に次ぎの世代に伝わるものなのである。

最後に、松本さんご夫妻と沖村さんご夫妻は「訪問団の受け入れは引き続きというより、スタートしたばかりといったほうがいい」と語り、このような「人間と人間との幸せな交流」や「国境を越える家族愛」を絶えず続けていきたいものです、という気持ちを表した。

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