日本舞踊の西川流が12月16日、北京市にある中央民族大学で中国初となる公演を行った。
日本舞踊の五大流派の一つである西川流の誕生ははるか江戸時代に遡り、300年余りの歴史を経て今に至っている。西川流の舞踊家・西川真乃女氏は公演前、「日本舞踊は体を使ってさまざまな表現を行う身体芸術だが、文化の違いがあるため繊細な内容までを伝えるのは難しい。今回の公演では中国の観客に日本舞踊の雰囲気と派手な技巧だけでも楽しんでもらえればと考えています」と語っていた。公演は西川氏の予想をはるかに越える極めて大きな反響を呼んだ。観客は日本舞踊の名曲「鷺娘(さぎむすめ)」を楽しみ、「衣装換え」など特殊技巧に眼を奪われただけではなく、奥深い日本舞踊の世界に酔いしれた。
今回の西川流中国公演は「中日文化・スポーツ交流年」を記念して行われたイベントの一つ。西川氏は、「中日文化スポーツ交流年に微力ながらも貢献できることは大変名誉なことだ」とコメントしている。中央民族大学舞踏学院の客員教授でもある西川氏は、学部生に日本舞踊の実演を指導するほか、大学院生に対しては理論関連の講座も設け、日本舞踊の舞台設計や道具、化粧方法ついての映像資料を用いた紹介などを行っている。
「人民網日本語版」2007年12月17日