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臥竜に残るパンダを世話して1年―飼育員・鄧涛さん
発信時間: 2009-05-12 | チャイナネット

涙声で夢から目覚め

飼育員として言えば、この仕事はもちろん、他の仕事と比較できない苦労はあっても、パンダと時間をかけて親しくなり、とくに地震後の災難を共に経験したことで、パンダを世話することは簡単な仕事、責任にとどまらず、そこにはずっと深い思いがある、と彼らは強く意識しているようだ。苦しい歳月を共にするなか、飼育員とパンダは最良のパートナーとなり、一緒に遊び、互いに交流し、素晴らしい関係を結び、彼らにとってパンダは親しい友でもある。

パンダの食べ物を用意する鄧涛さん

 

鄧涛さんはパンダが食べやすいように竹の節を砕いている

 

「武俊」は目鼻立ちの整ったオスのパンダ。この1年、ずっと鄧さんが飼育してきたので、彼への思いは格別だ。ある晩、鄧さんは再び地震が発生した夢を見た。石が山から転がり落ちて「武俊」に直撃、彼はその場で死んでしまった。彼女は悲しみのあまり泣き叫び、その声で夢から覚めた。枕カバーは涙でびしょ濡れ。でも悪夢だと知って、ホッとしたという。

「武俊」は“国慶節用パンダ”に選ばれなかったため、彼とは一定期間、離れざるを得ない。鄧さんは「彼にはとても会いたいです。でも、臨時の飼育場に比べれば、雅安碧峰峡基地の環境はずっといいし、設備もいろいろ整っていて、飼育員の数も十分なので、きっと快適に生活できるでしょう。臥竜の中国パンダ保護研究センターではじき全面改修工事が始まりますが、できるだけ早く完成して、パンダたちが慣れた場所に早く戻れればいいですね」は話していた。

「チャイナネット」 2009年5月

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