国家林業局の祝列克副局長はこのほど開かれた記者会見で、10年間の整備を経て、わが国における荒漠化した土地は減少し、土地の砂漠化の速度は1990年代末ごろには年間3436平方キロだったが、今世紀に入って年間1283平方キロ減少した。来年1月国連は、中国でこのことについての会議を開き、中国の砂漠化対策を普及させる、と語った。
砂漠化と荒漠化はわが国が抱えている最も深刻な生態的な問題である。わが国における荒漠化した土地面積は263.6万平方キロ、石漠化した土地面積は12.96万キロに達し、あわせて国土面積の28.8%を占め、一部の地域では荒漠化や砂漠化がまだ進んでいる状態である。
中国政府は一貫して砂漠化対策を非常に重視しており、相次いで『砂漠防除対策法』『全国砂漠防除対策計画』を公布し、一連の砂漠化対策重点プロジェクトを実施してきた。土地の荒漠化を抑制するため、政府は砂漠化・荒漠化した地域の耕地を林地に回復し、「三北(東北、華北、西北)」防護林、砂漠防除対策プロジェクト、牧場の草地回復などの重点プロジェクトを実施し、毎年約20億ドルを投入した。これによって土地荒漠化進行の趨勢は基本的に抑制され、世界各界からの広範な賞賛を受けることになった。
わが国の一部の地域では、荒漠化がまだ進んでいるところも存在するが、これには人為的原因もあるし、気候温暖化による要因もある。中国政府はこのことを厳重にとらえ、国家林業局は国務院を代表して年初には12の荒漠化整備重点省(自治区)と責任契約を結び、それぞれの整備目標を明確にし、効果的に整備することを図るため、それを各クラス人民代表大会の監督下に置くことにしている。そのほか、中国共産党中央にも荒漠化対策に関する総合的計画を整えており、100の重点県で整備作業に着工し、これらの地域の荒漠化状態を改善することができるよう努力している。
「チャイナネット」2007/12/06 |