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過去30年で海面が9センチ上昇、沿海都市が沈没の恐れ
発信時間: 2008-01-16 | チャイナネット

国家海洋局は15日、『2007年中国海面公報』を発表し、過去30年で中国沿海の海面が上昇していることを明らかにした。

公報よると過去30年で中国沿海の海面は、世界の平均をやや上回る毎年平均2.5ミリのペースで上昇し、30年で9センチ上昇した。その中でもそのスピードが速いのは天津の196ミリで、その後には上海の115ミリが続いている。また向こう10年間で中国沿海の海面は、2007年より32ミリ上昇すると見られ、海面の上昇と異常な天候は、海上の嵐や赤潮、塩性化などの海洋災害を深刻化させている。

国家海洋局の責任者は、気候変動は中国沿海の海面上昇と密接な関係があり、効果的な対策を講じなければ、沿海地域の経済や市民生活、沿海都市の港や埠頭に大きな影響をもたらすと指摘している。

これに対して国家海洋局は環境変化に対応するため、排出量削減への意識強化や、海洋プロジェクトへの監督や管理強化、海水の塩害や二酸化炭素排出に対する監視測定の強化など、様々な措置を行っている。

『中国海面公報』の発表は、3年に1度から1年に1度に改められた。これは中国沿海の海面上昇の深刻さを示しているだけでなく、国民の海面変化を知る権利を満たすためでもあると見られている。

「チャイナネット」2008年1月16日 

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