政府計画では、2010年の城鎮における省エネルギー率50%達成が目標に設定されている。中国が描く「建築省エネルギー」青写真に含まれる巨大なビジネスチャンスは、多くの海外企業と海外資本の注目を引きつけている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
集中冷暖房・冷凍設備サプライヤの世界最大手・キャリア(Carrier)はこのほど上海で、「常緑樹」シリーズ19XRD・3000冷凍コンテナ用ダブルアクション・リニアコンプレッサ装置ユニットのオフライン式を行った。集中冷暖房業界の最先端技術を代表するこの新製品は、キャリアが上海に設立したグローバル研究開発センターが設計・開発した初の「ヘビー級」製品だ。
キャリア建築システム・アジア区総裁のRoss Shuster氏によると、新製品はユニット部の負荷効果を高めることで省エネルギー目標を達成したという。冷凍需要総量1万2千トン、年間操業日数180日の大型商業建築において、同ユニットは年間約40万キロワットのエネルギー節約を実現した。これは、上海市内222世帯分の1年間の電力使用量に相当する。
Shuster氏は、「2004年に上海に設立したグローバルコンプレッサ開発センターと2006年に落成したグローバル研究開発センターを含め、キャリアの在中投資はすでに1億9千万ドルを上回った」と述べた。
キャリアと同様、極めて多くの海外企業が中国の「建築省エネルギー」というビジネスチャンスに着目している。今月中旬に開催された「中国国際遮光・省エネルギー技術博覧会」では、多くの著名海外企業が軒並み、中国側のバイヤーを求め、自社の省エネ製品を携えて初出展した。
「人民網日本語版」2008年3月26日 |