敦煌の月牙泉で行われていた応急保全プロジェクトが一部完了し、月牙泉の水位が回復を始めた。 敦煌鳴沙山月牙泉管理処が提供したデータによると、月牙泉応急保全プロジェクトは今年3月初めに一部が完了、同16日から月牙泉の水位は上昇を始め、30日午前9時の時点で表面水位は海抜1133.425メートルにまで達した。
月牙泉は甘粛省敦煌市から南へ5キロメートル先の地点にあり、莫高窟、三危山、鳴沙山などと共に、敦煌地区の著名な景勝地となっている。月牙泉は1千年以上にわたり、砂漠と共存して砂に埋もれることなく、自然の見事な奇観となってきた。しかし1960年代以降、周辺の環境悪化に伴い、地下水位の低下や風砂が降り注ぐ影響などから、月牙泉の水域面積は減少を続け、表面水位は大幅に下降していることが広く注目を集めていた。
月牙泉の奇観を保護すべく、敦煌市はここ数年来、様々な措置を講じ、開墾や井戸の掘削を禁止し、高効率の節水型農業を推進するなど当地の生態環境保護を推進してきた。これらの成果により、ある程度は月牙泉の水位が回復したものの、依然水位下降は続いており、対策が急がれている。
「人民網日本語版」2008年3月31日 |