2001年、オリンピック開催都市に選ばれた北京市は、オリンピックまでに必ず空気をきれいにすると約束した。そして今日までの7年間、大量の資金と人力を投入して、大気の改善に努めてきた。「以前に比べると、北京の空気は本当に良くなった」と感じている人も少なくない。
中国の北方の春はとても短い。しかも、春の訪れとともに砂ぼこりがひどくなり、人々を悩ませる。しかし最近、北京に住む人たちは、北京の春は砂ぼこりが少なくなってきたと感じている。空気もきれいになった。
北京市が大規模な大気改善プロジェクトを始めたのは1998年のこと。当時はまだオリンピック開催を申請していなかったが、市民の生活環境を良くするために、12億2000万ドルを投入し、10年以内に目標に到達させることを決めた。 北京の年間「青空日数」は、98年の時点では百日ほどだったが、2007年には241日に増加。大気の質も九年連続で向上した。北京オリンピック組織委員会の執行副主席兼秘書長である王偉氏は世界中の選手に向って、「みなさん、安心してください。オリンピックの開催期間中、北京の空気は快適な環境を提供します」と呼びかけている。
重点汚染企業を取り締まる
大気を改善するために、北京市政府はまず、環境汚染に深刻な影響をもたらす重点汚染企業から手をつけた。
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