ホーム>>生態環境>>動植物保護
内蒙古自治区、天然林保護10年の成果
発信時間: 2008-11-05 | チャイナネット

天然林の保護プロジェクトが実施されたこの10年、内蒙古自治区内の大興安嶺山脈は理想的な植生状態で、生物種の数も増加している。林区には現在、147万1000ヘクタールの12の自然保護区が設置され、その周辺では、クズリ、クロテン、ジャコウジカなど、かつて絶滅に瀕した珍しい動物も姿を現している。

大興安嶺山脈の広大な森林には、アカシカ、トナカイ、オオジカ、ニホンジカなど約400種の貴重な動物が生息しており、中国の高緯度の温帯地域では有数の野生動物の生息地だ。しかし数年前には過度の伐採により生態系が悪化し、野生動物の生存環境が破壊されるなど、野生動物の一部は絶滅の危機に瀕していた。

中国は1998年から天然林の保護プロジェクトを実施し、内蒙古森林工業集団も「木材経済」から「生態経済」へと経営の改革を行い、林区の自然環境の保護を強化した。

同集団は2006年末までに、経営面積の13.8%を占める森林生態保護区6カ所、湿地保護区5カ所、野生動物保護区1カ所を設けている。またこの10年に、野生動植物に関する多くの科学調査や研究を行い、大興安嶺森林区での野生動植物の重点保護や経済価値、研究価値の高い野生動物の調査をして公表して、大興安嶺森林区をカバーする野生動物疫病観測拠点を設置。その他にも、疫病への迅速な対応や効果的な隔離方法の確立など、多項目の管理方法を発表し、2005年には野生動物保護繁殖センターも設立した。

生息地の保護と生態系の回復により、大興安嶺森林区ではノロジカ、トビトカゲ、ヒグマ、オオジカなどが増加し、希少動物の中華アイサガモ、コハクチョウ、ツルなども急増している。

「チャイナネット」2008/11/05

  関連記事

· 稀少な渡り鳥が集まる内蒙古・ダリノール湖

· 内蒙古、カーバイド・鉄合金のさらなる生産制限

· 内蒙古の大草原、美しい姿が蘇る

· 内蒙古の砂漠化面積が減少

· 絵のような内蒙古シリンゴール草原(写真集)

·

  同コラムの最新記事

· 三峡ダムプロジェクト、環境保護作業が高評価を受ける

· 台湾から大陸部への寄贈動物に「長久富貴」の名が

· 生後100日を迎えたパンダの双子の赤ちゃん

· 4本の飾り羽を持つ恐竜の化石を発見

· 貴重な鳥類が鄱陽湖で越冬