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オグロヅルの越冬、過去最多に 雲南省
発信時間: 2008-12-07 | チャイナネット

雲南省林業庁は5日、昭通市の大山包にあるオグロヅル国家級自然保護区に今年越冬に訪れたオグロヅルが1375羽を数え、この時期では過去最多となったことを明らかにした。

 大山包は中国で海抜が最も高い、オグロヅルの越冬地。オグロヅルとその越冬地、亜高山湿地生態環境を保護対象とする国家級自然保護区に指定されている。2005年1月にラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)の承認を得て「国際的に重要な湿地」のリストに登録された。それまでに中国では30カ所(うち雲南省には4カ所)の湿地がこのリストに登録されている。大山包はオグロヅルの東部越冬地としては世界でもその数が最も多いことで知られる。今年10月25日午前に最初の4羽がはるか青蔵高原から例年どおり飛来してきた。

 オグロヅルは世界に生息する15種類の鶴科のなかで一番遅くに発見された一種で、主に中国に生息する特有の鶴でもある。渡り鳥としては大型で、夏から秋にかけて青蔵高原で繁殖し、冬から春にかけて雲南省と貴州省の高原で越冬し、世界で最も注目を集める絶滅危惧種といわれる。中国の1級保護動物。
 
 「人民網日本語版」2008年12月06日

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