水利部の鄂竟平副部長は中華環境保護世紀行の始動式で、「中国は毎年、表土流出で約6万7000ヘクタール(約100万ムー)の耕地が失われている。また『第10次5カ年計画』期間中、毎年、生産建設活動で新しく増加した表土流出面積は1万5000平方キロメートルで、重さは3億トンを超えた」と述べた。水利部のウェブサイトニュースが伝えた。
鄂竟平副部長は、「中国は世界でも表土流出が深刻な国の一つで、流出面積や分布も広く、程度も甚だしくて危害も大きい。深刻な表土流出は、中国の生態や食糧、洪水防止、水土資源の安全を大いに脅かし、中国経済と社会の持続可能な発展を制約する重要な要因になっている」と指摘する。
調査によると、中国での表の流出面積は、国土面積の37.1%を占める356万平方キロメートルで、毎年平均45億トンの土壌が失われ、約6万7000ヘクタールの耕地が被害を受けている。現在の流出スピードだと、約93万7000ヘクタール(1400万ムー)の耕地がある東北黒土地域の黒土層は50年後にはなくなり、食糧生産量も40%減少、そして35年後には西南カルスト地域の砂漠化が倍増し、その時には約1億人が生存と発展の土地を失うと専門家は分析する。
また鄂竟平副部長は、「中華環境保護世紀行を繰り広げるようになったこの17年間、積極的に人と自然が調和して付きあっていくという先進的な理念を伝え、生態環境や表土資源の保護での成功や経験を広報してきたが、表土の流出防止と整備は依然として厳しい状態であり、防止処理は極めて困難だ。『全国表土の流出と生態安全科学調査』によると、『第10次5カ年計画』期間中、全国各種の建設プロジェクトで5万5300万平方キロメートルの土地が影響を受け、廃棄物は92億1000万トンに達した。人為的な表土の流出は引き続き悪化しており、高い重視すを引き起こす必要がある」と述べた。
「チャイナネット」2009年3月19日 |