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国慶節の気象保障はすでに実戦状態に
発信時間: 2009-08-27 | チャイナネット

今年10月1日の国慶節の期間中、首都の北京では盛大な閲兵式や市民によるパレード、大規模な文芸公演などの祝賀行事が開催されることになっている。しかしその時の気象サービスの要求は高く、難度も大きい。

現在、気象部門はすでに実戦状態に入り、全ての使用できる手段と資料を動員して天候の状況を注意深く観測、そして全力をあげて国慶節期間中に、北京市の各祝賀行事が順調に行われることを確保することにしている。

国慶節期間中の北京の降水確率は約30%

26日午後3時、北京市気象局10階の天候協議室では約10人の気象の専門家が、最近の天候の状況を研究した。北京市気象台の首席予報員である孫継松さんは、「各祝賀行事の練習は今、行われており、実質的にはすでに気象保障の実戦状態に入っている。この状態は10月1日の夜まで続き、気象部門は現在、天候の変化を注意深く観測しているところで、日常の協議と研究以外にも特別な研究会を絶えず開催している」と話す。

過去の資料によると、10月1日の国慶節期間中の北京地区の気温は快適で、降水確率は30%前後。平均降水量も少なく、小雨の日が80%以上を占めている。全体的にこの時期の天候は各行事の開催に有利だが、大雨や霧、雷電、雹、低温、大風などの悪天候の時もあった。

1976年の9月30日から10月2日にかけては3日間連続で雨が降り、降水量は40.5ミリに達した。また1959年、1979年、1996年も3日間雨が降っている。新中国成立50周年だった1999年は、9月30日16時から10月1日5時にかけて雨が降り、天安門地区の降水量は31ミリと、各行事の前期準備に影響をもたらした。

細心の予報に挑戦

中国気象局の鄭国光局長は、「閲兵式などの重要な行事は屋外で行われるため、気象部門は当日の具体的な場所、例えば天安門や長安街沿線の視界、風力風向、曇量、気温などの要素に細心の予報を出すことが必要だ」と指摘する。

孫継松さんによると、オリンピックの開幕式や閉幕式の時の予報に比べ、北京市の10月の天候は8月の増水期のようには複雑ではなく、技術的にも夏の対流気候より予報しやすいが、今年の国慶節期間中の予報は新たな問題に直面していると言う。

「下層雲や雲量、視界の予報は閲兵式の効果に影響するため、正確な予報が不可欠だが、今まで低雲に関する予報はほとんどしてこなかったため、これは気象部門にとって新しい課題だ。その他にも北京の10月は初秋で視界が悪くなりやすい。そのため国慶節の天気予報は視界の予報の正確さが高く求められるが、現在のところそれにはまだ隔たりがある」

五輪の経験が助けに

気象部門は10月1日の天気状況に関して、15日前から速報という形で予報を展開することにしており、関連する組織には方策を決める材料を提供する。

その他にも北京市気象局は、9月28日から中央気象台と連日、テレビ会議を開催し、気象衛星もさらに観測の強化を実施して、北京及び周辺の6つの天気レーダーと気象観測レーダーも緊密な観測を行う。また気象部門は、オリンピックとパラリンピックの開幕式と閉幕式で成功した経験をもとに、人工少雨の準備を用意している。

「チャイナネット」 2009年8月27日

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