覚書締結式に出席した全国人民代表大会の呉邦国委員長
2009年9月9日、米国の太陽電池大手メーカー・ファーストソーラーは、中国政府と内蒙古自治区オルドス市に2000メガワットの発電能力を持つ太陽光発電所を共同で建設する覚書を締結したと発表した。完成すれば世界最大の太陽エネルギー生産基地となる見通し。建設工期は10年、同自治区砂漠地帯に建設され、敷地面積は64平方キロメートルに達する計画という。
オルドス太陽エネルギープロジェクトの建設工事は4期に分け実施される。2010年6月1日に開始予定の第1期工事では、モデルプロジェクトとして30メガワットの発電施設を建設。第2期、第3期、第4期ではそれぞれ100メガワット、870メガワット、1000メガワットの発電施設を建設する。第2期および第3期は2014年に、第4期は2019年に完工する予定となっている。
ファーストソーラーのマイク・エーハン(Mike Ahearn)最高経営責任者は覚書締結式の席上、「持続可能な太陽エネルギー産業を切り拓き、低炭素の未来を実現するために、中国政府は積極的なエネルギー政策を採用した」と指摘。さらに「この覚書の締結は、気候温暖化がもたらす問題に対処するため、世界規模でクリーンな太陽エネルギー設備を導入し利用する重要な一歩を踏み出したことを意味する」と述べた。
オルドス市は新エネルギー産業モデルパークの開発を進めており、1万1950メガワットの発電能力を持つ総合的な再生可能エネルギーパークの建設を計画している。完成すれば、風力で6950メガワット、太陽光で3900メガワット、太陽熱で720メガワット、バイオマスで310メガワット、水力発電で70メガワットの発電能力を備えることになるという。
「チャイナネット」2009年12月2日