2009年5月末の時点で、内蒙古自治区の送電網接続の風力発電ユニットの設備容量は315万2800キロワットに達し、2006年以来、同自治区は中国一の座を守り続けている。
気象部門の統計データによると、内蒙古自治区の風力エネルギー資源総賦存量は8億9800万キロワット、技術開発可能量は1億5000万キロワットで、全国合計の50%を占める。風力エネルギー資源が主に人口が極めて少ない砂漠、荒地、乾燥草原に分布しているため、建設費用を低く抑えることができるほか、東北、華北、西北の電力ネットワークに近いため、送電距離が短くロスも少なくなり経済合理性に適っている。
現在、内蒙古自治区の風力発電の設備容量は、同自治区全体の発電設備容量の6.3%を占め、全国平均を大きく上回っている。2010年までに800万キロワット、2015年までに2000万キロワット前後と、長江三峡ダム発電所の規模に達すると見られる。
2000年以降、内蒙古自治区は自然環境整備に合計200億元あまりを投じ、荒地化・砂漠化した土地2.6億ムー(約1734万ヘクタール)を整備し、水・土壌の環境を保全・整備した面積は4200万ムー(約280万ヘクタール)拡大した。これにより、荒地化および砂漠化した土地面積の「ダブル減」を実現し、自然環境の悪化傾向は「全体的に抑制され、局部で好転する」という歴史的な転換を遂げた。
「チャイナネット」2009年12月2日