中国初の養豚業を営みながら太陽エネルギー発電を行うプロジェクトが2009年7月、河北省定州市高蓬鎮鈕店村でスタートした。同プロジェクトでは600ムー(約40ヘクタール)の敷地に、現代的な豚舎およびこれに併設する飼料工場、開発実験室などを建設する。養豚場の5万平方メートルの屋根に太陽電池パネルを設置し、送電網接続の10メガワットの太陽光発電の実現に向け条件を整える。通常の日射条件の下で、養豚場から年間1100万キロワット時のクリーンエネルギーを供給し、一般家庭1万世帯の電力需要を満たす。現在、同プロジェクトの第1期工事が進められており、2010年上半期には送電網接続の発電がスタートする予定。
中国で家畜養殖施設の屋上を利用し、送電網接続の大規模な太陽光発電を実施する取り組みは、このプロジェクトが初めて。新エネルギー活用の模範例を示すことで、その活用を大きく推進する役割を果たすと見られる。
「チャイナネット」2009年12月2日