2001年12月26日、上海浦東ごみ焼却発電所の発電ユニットが初めて送電網接続の発電に成功した。この成功は中国大都市における環境に優しい生活ごみ処理モデルの新たなスタートを意味し、ごみを焼却することで「グリーン電力」に転換し、社会に役立てることを可能にした。
浦東ごみ焼却発電所は上海市の重要環境保護施設工事プロジェクトの1つ。このプロジェクトで、ごみ焼却ボイラー3基、8500キロワットの発電ユニット2基が設置された。同発電所は主にごみ貯留エリア、焼却エリア、排気ガス浄化エリア、発電エリア、および技術棟の5つで構成されている。ごみ貯留エリアでごみ5000トン分を貯留し、3つのごみ焼却処理システムにより、1日当たり生活ごみ1000トンを処理することが可能であり、現時点で中国最大のごみ焼却処理能力を誇っている。同発電所は排ガス浄化システムに石灰脱硫、活性炭付着、ろ過式集塵など様々な方式を採用し、欧州の環境保護基準を適用している。ごみ焼却過程で発生するダイオキシン排出量は、中国で定められた許容量の10分の1程度だという。
「チャイナネット」2009年12月2日