中国国家海洋局が27日に発表した『2009年中国海平面公報』によると、2009年の中国沿海の海面水位は過去30年で最高となり、平年より68ミリメートル高く、2008年より8ミリメートル高い数字となった。分析結果によると、ここ30年、中国沿海の海面水位は不安定な上昇を続けており、毎年平均で2.6ミリメートル上昇し、上昇幅は世界の平均値を上回っている。
国家海洋局の李海清報道官は27日、北京で開かれた記者発表会で、「2009年の中国沿海の各省・区の海面水位はともに平年より高い」と述べた。中でも海南省の上昇幅はもっとも大きく、113ミリメートルに達した。続いて上昇幅が大きかったのは広東省で93ミリメートル、その他の地域の上昇幅も43~80ミリメートルとなっている。
国家海洋局は、今後30年、中国沿海の海面水位は上昇し続け、2009年より80~130ミリメートル高くなると予想。また、国家海洋局が27日に発表した『2009年中国海洋災害公報』によると、2009年に中国で発生した高潮、波浪、海氷、赤潮、その他の海洋災害は132件に上った。津波は発生していない。海洋災害による直接的な経済損失は100億元を超え、死者と行方不明者は95人に達した。1989年以降の海洋災害の平均データと比較すると、2009年の経済損失額、死者と行方不明者数はともに平均を下回っている。
「チャイナネット」 2010年1月27日 |