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宇宙・海洋・地底に新たな資源を求める
発信時間: 2010-01-04 | チャイナネット

 

宇宙・海洋・地底はこれまで有効な開発利用がなされていない巨大な資源の宝庫であり、持続可能な発展と国家安全にかかわる戦略分野である。

初期のころの「宇宙・海洋・地底に進出するために初歩的に進出する」といった状況に比べると、現在は資源不足が深刻になっており、戦略的資源の探索がますます逼迫している。

「太空」は「空(から)」ではない

特殊資源の利用には技術の進歩が不可欠

「太空は何もなくて空っぽのように見えるが、実は特殊な資源をたくさん擁している」。中国西安衛星観測制御センターのチーフエンジニアである席政氏は、「最もよく活用されている太陽同期軌道を例にとると、気象・災害・海洋・資源などの対地観測衛星はいずれもこの軌道を利用している」と話す。

地球は人類の家であり、その外側の太空や宇宙空間は人類の共同の財産であるが、現在把握されているのはこの豊かな資源のごく一部に過ぎない。月探査プロジェクトの意義について言うと、月面のヘリウム3は今後の主要なエネルギー源であると見られている。天文施設を月面上に設置すれば、小さな計器でもさらに遠くの宇宙まで見ることができるようになるのだ。

席政氏は「宇宙に進出することと、経済的に進出することはまた別の事柄である」と話す。中国の現時点での主な任務は、有人宇宙飛行計画と月探査プロジェクト「嫦娥計画」を含む後続の宇宙飛行任務、及び衛星の隊列飛行、衛星配置の維持などのキーテクノロジーの壁を突破することであるが、宇宙長距離飛行などの新技術はいまだ研究中である。

宇宙飛行動力学国家重点実験室学術委員会の主任委員である李済生院士によれば、中国の宇宙産業は刷新能力が弱く、宇宙飛行技術を独り立ち・自主発展させるには各分野の刷新が鍵となる。「根本的に、私たちの時空に対する理解や説明、座標系、引力場などはすべて国際上の数値を用いている。他人のものを使えば手っ取り早いが、最大の問題は自分たちの状況にそぐわなくても無理算段してしまうことであり、それによって出現した誤差は、システム的・基礎的なものである」と席政氏。飛躍的な発展を遂げるためには自分の時空枠組みを構築し、時空概念を説明して、今後の持続可能な発展の基礎を固めなければならないと話す。

宇宙の軌道資源の利用の面では、中国は数十基の衛星を有している。衛星自体の価値も非常に大きいのだが、そこに地上システムや従業員が加わり、国の巨大な財産である。李済生院士は宇宙資源の利用について、「実は宇宙資源には限りがある。地球静止軌道を例にとると、地表から約36000キロの軌道上の衛星は24時間私たちの頭上に留まることができ、通信衛星として非常に有用だが、この軌道資源は需要が供給を大きく上回っている。中国の『頭上』にあっても中国一国のものではなく、世界各国がこの資源を手に入れようと努力している。航行衛星を利用した周波数帯も限られており、米国のGPS衛星が多くの周波数帯を占有している」と話す。

宇宙資源の開拓に力を入れるためには、基礎理論の刷新と応用の刷新が拠り所となる。席政氏によれば、対地同期軌道上、新疆はあんなにも大きな場所を占めるのにもかかわらず、衛星を1基打ち上げて数十のテレビ番組を発信しているだけであり、同期軌道の資源はかなり逼迫しているという。だが、もしキーテクノロジーの壁を突破できれば、同じ場所にいくつもの衛星を打ち上げることができるようになり、100基打ち上げたら軌道資源も100倍になる。

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