オーストラリア政府は正式に日本の捕鯨問題を国際司法裁判所に提訴したと発表し、日本政府は1日、断固として研究目的の捕鯨を守るという声明を発表した。
オーストラリア政府は南極海での日本の調査捕鯨廃止を求めて5月31日、オランダのハーグにある国際司法裁判所へ日本を提訴し、在オランダ日本国大使館はその日、訴訟の知らせを受け取った。
日本の平野博文内閣官房は、オーストラリア政府が日本の捕鯨問題を国際司法裁判所に提訴したことは非常に残念だと述べ、また1日には日本の外務省の捕鯨問題の責任者が、裁判所では捕鯨問題について弁護を行うと語った。
オーストラリアのスミス外相は5月28日、国際捕鯨委員会はすでに合意に達し、日本の捕鯨活動を阻止する望みはわずかなことから、オーストラリアは法的手段を取ることにしたと説明した。捕鯨問題で日本が国際裁判所に提訴されるのはこれが初めて。
かつてオーストラリア政府は、国際捕鯨委員会に5年以内の南極海での捕鯨活動禁止の提案を出しているが、今回はこれに似た要求を提出する可能性が大きい。
ニュージーランド政府は、日本の捕鯨活動について国際訴訟するかどうかは数週間に決定するとしている。
国際捕鯨委員会は1986年、商業捕鯨を全面的に禁止したが、日本、ノルウェー、アイスランドなどの国は調査捕鯨を目的とした捕鯨を許可していた。
日本の政府関係者は、捕鯨は日本文化の一つであり、食用の鯨肉は日本の伝統的な食べ物で、鯨肉を給食に出している学校もあると話す。
日本の調査捕鯨の数
2006年853頭、2007年505頭、2008年551頭、2009年680頭。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月2日