中国ではグリーンと言う理念は家電や家具、服飾、飲食など各業界に貫き、夏季の消費ブームを引き起こしている。
家電業界は省エネの先駆者とされる。インバーターエアコンや電気使用量の少ない冷蔵庫、テレビなど省エネと環境にやさしい技術が利用される。「省エネ」はすでにスローガンではなく、各業界の通用基準となっている。昨年5月から、国家発展改革委員会と財政省は省エネ製品に対する補助を与える優遇策を実施し、7月には、省エネクーラーの普及リストを公布した。今年の3月から、小型家電製品の省エネ標識制度が実施され、その認証がなければ、生産と販売が禁止される。
クーラーだけではなく、テレビや冷蔵庫、洗濯機などの大型家電も省エネや環境保護をうたい文句に、その販売を促進している。顧客の林さんは記者に「価格はやや高いが、毎日も使用するので、電気代の節約ができ、元が取れる」と語った。