2010年全国草原ネズミ害虫被害防止座談会がこのほど、中国西南部の蘭州市で開かれた。それによると、近年、中国ではネズミと害虫による草原の被害などを防止するプロジェクトが展開され、草原の被害が進んでいる地域で効果のある措置を取っていることから、草原の退化を抑え、一部では生態環境が改善されつつあっている。
農業省牧畜業局の王宗礼副局長は、「『第11期五カ年計画』が実施されて以来、各レベルの草原管理部門は『予防を主とし、総合的に対応をする』という方針を貫き、ネズミと害虫による被害が深刻な省ではネズミや害虫に対する監視と発生防止に力を入れ、被害の蔓延を効果的に抑えた」と述べた。
今年、中国政府はネズミと害虫による草原の被害などの防止に使う経費を2005年に比べ5500万元増やし、1億3500万元(日本円でおよそ17億5500万円)にした。
「中国国際放送局 日本語版」2010年9月17日