中国の36の環境保護組織は、米アップル社が部品を供給する下請け工場での汚染や従業員の健康問題をまだ解決していないと非難した。
20日に発表されたこのレポートは、各企業にサプライチェーンの工場の汚染や職業病のリスクをたずねる方式で調査したもので、リストアップした多国籍企業29社のうちアップル社が最下位だった。
環境保護組織が健康上のリスクでアップル社が対応していないとするのは、アップル社のタッチパネルのモジュールを生産している台湾勝華科技の下請け会社・聯建科技会社で発生した中毒事故のことだ。2009年に発生したこの事故では、化学洗剤による中毒で49人の従業員が入院し、中国の公式メディアは広くこの事故を報道した。被害を受けた従業員は疲れやすくなったとアップル社に訴えたが、何の回答もなかったという。
また他の事故についてもその証明を拒否し、汚染企業が部品供給会社であるかどうかも否定しており、それ以上の回答はない。
レポートの主要な作成者でNGO組織「公衆と環境研究センター」の馬軍主任は「アップル社の行動はその他の大手メーカーと違い、非常におごりたかぶった様子で全く反応がない」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月21日