写真:エネルギー回収船のイメージ図
ボストン大学とフラウンホーファー研究所の研究者はこのほど、音の原理からインスピレーションを受け、海の波を利用してクリーンエネルギーを生産する構想を発表した。
エネルギー回収船を利用し、波のエネルギーを利用可能なエネルギーに転換するという構想だ。このような船隊は、最終的に現在の洋上風力発電設備および陸地の電力輸送網などの高コストの輸送ケーブルに取って代わると見られる。船隊には、両側に水面に触れて回る「作業アーム」が付いた、長さ164フィートの船が採用される。「作業アーム」の底部分には手の平のようなブイが取り付けられ、波でブイが上下に動くと「作業アーム」が前後に移動し、「作業アーム」とつながる発電機が発電を開始する仕組みだ。
これらの発電機は最大1兆ワットを発電し、船に乗せる大型の充電池に保管される。電力がいっぱいになると船は陸地に戻り、電力を陸地の電力網に輸送する。研究者は、船に乗せる充電池の容量を20兆ワット以上にしたいと考えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月8日