【新華社西寧8月8日】中国科学技術省が国家発展改革委など17省庁と共同で推進する総合モデル区、青海省海南チベット族自治州のエコ牧畜業国家持続可能発展試験区の建設が7日、正式に始まった。こうした試験区の建設は中国で初めて。
科学技術省の審査評価を受け、2009年10月、同試験区に選ばれた。試験区は三江源(長江、黄河、瀾滄江の水源地)生態保護実験区とその周辺地区で、同自治州は3県、12郷鎮と2カ所の国営農業牧畜企業があり、総面積が1万4880平方キロ、人口が11万8400人。
同自治州は世界の「(北極、南極に続く)第3極」と呼ばれる青海チベット高原の「三江源」地区に位置し、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が定める「世界の無公害超清浄地域」に指定され、生産環境に汚染源がなく、畜産品による公害がない。このほか、利用可能な牧草地が豊富で、家畜の飼育数が多く、太陽の光と熱の条件が良く、交通が便利なことが、有機牧畜業発展の優位条件となっている。
計画に基づき、試験区は今後10年で強力なエコ安全システム、先進的高効率エコ産業群、環境にやさしく、住みやすい新型都市群を築くとしている。2020年までに、試験区内の生態環境を大きく改善し、生態系悪化傾向を食い止め、牧草地の生産能力を高め、試験区をエコ牧畜業の産業システムが整った新しい牧畜区にする。
(新華網日本語=中国通信社) 2011年8月13日