環境省は4日、2013年度(2014年3月31日まで)の日本の温室効果ガス排出量(速報値)は約18億9500万トンで、算定を始めた1990年度以降で最大となったと発表した。
これはこれまで最大だった2007年度を100万トン上回る記録だ。環境省は、石炭などの化石燃料の消費量が増加したことが原因とした。
福島第一原発の事故発生後、日本は原子力産業のてこ入れを行った。各地の原子炉は検査などの原因により相次いで稼働を停止し、火力発電が増加し、それに伴い二酸化炭素の排出量が増加した。
環境省は、事故前の2010年度の水準で原発が稼働していた場合、排出量は約12億4800万トンにまで抑えられたとの試算を示した。しかしすべての原発を再稼働するのは非現実的で、今後は徹底的な省エネ措置を講じ、かつ最大限に再生可能エネルギーを利用するしかない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年12月5日