「今回発表した汚染源の構成状況から見ると、自動車の排気ガスと石炭の燃焼が最大の元凶だといえる。長期間にわたって我が国の産業構造が重工業に偏っていること、生産能力が過剰になっていること、エネルギー源の構成が単一になっていることを示している。石炭の燃焼が生み出す汚染は、大気環境の大きな負担になっている」とアナリストは説明する。 また同アナリストは、当面は中国の大気汚染の改善は難しいだろうと予測している。国務院が発表した「大気汚染防止行動計画」によれば、大気汚染防止行動計画で計上されている予算は計1兆7500億元に上る。同計画は、2017年までに全国地区クラス以上の市で大気中の粒子濃度を2012年比で10%以上削減することを具体的指標としている。
専門家の意見として、大気汚染の根本的な解決のためには、まず産業構造とエネルギー源構造を変える必要があるとしている。具体的には第一にエネルギー消費量を低下させること。第二にエネルギー源の構造を調整すること。第三に伝統的なエネルギー源の使用効率を上げ、汚染物の排出量を下げることである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月28日