国連のグテーレス事務総長は25日、パリ協定の温暖化抑制という中心的な目標を達成するため、主要20カ国(G20)のすべての参加国は「はっきりと、明確に」約束すべきだと述べた。
G20環境相会合が23-25日にかけて、イタリアのナポリで開かれた。今回の会合は、温暖化抑制及び石炭の漸次的な淘汰という2つの重要議題で一致を見なかった。
グテーレス氏は、「G20の指導がなければ、人類は温暖化抑制の目標を達成できない。気候の危機の最前線に立たされている多くの人々、及び市場・投資家・業界企業のすべてが、ゼロ・カーボン及び気候に対応する能力を持つ未来が必ず実現されることを確認するよう、G20に明確なシグナルを発してもらうことを必要としている」と指摘した。
グテーレス氏はまた、「この目標は依然として達成可能だが、国際社会は2050年までにカーボンニュートラルを実現し、2030年に温室効果ガスの排出水準を2010年より45%減らさなければならない」と述べた。
国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)まで100日以内となった。グテーレス氏はG20参加国及びその他のすべての国の指導者に対して、今世紀中頃にゼロ・エミッションを実現するため取り組み、COP26でより野心あふれる2030年国家気候プランを発表し、これに具体的な政策と行動を加えることでゼロ・カーボンの未来にスムーズに向かうよう求めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月26日