飲食企業によるグリーンフードデリバリーサービス管理活動を導き、資源節約と環境にやさしい社会の建設を促進するため、このほど発表され実施となった「グリーンフードデリバリー管理規範」の推奨性国家標準は、「フードデリバリー取扱い企業は各種包装材料の使用量を減らし、環境保護の材料に置き換え、環境汚染を回避もしくは減らすべき」と明記した。
国家市場監督管理総局(国家標準化管理委員会)の批准を経て、中国飯店協会が中心になり制定した初のグリーンフードデリバリー国家標準は、「グリーンフードデリバリーとは、フードデリバリー活動の各部分において低炭素の理念を広め、環境保護、資源節約、循環・低炭素、回収利用を推進し、フードデリバリー活動の環境への影響を減らすことを指す」とした。
具体的に見ると、同規範は主にフードデリバリー食品の生産、フードデリバリー食品の供給、グリーンフードデリバリー管理最適化の3つをめぐり、食品の原材料調達、食品加工・調理・飲食店経営、食品包装及び材料使用、配送、ごみ処理、グリーンフードデリバリーのPR、グリーンな宣伝、グリーンな品質管理などの主な内容の関連する要求を掲げた。
例えば食品原材料調達については、トレーサブルなサプライチェーン管理体制の構築や、フードロスの減少を求めた。フードデリバリーの包装については、包装の機能を満たすことを前提とし、人体の健康や生態環境への危害が少ない、資源及びエネルギーの消費量が少ない包装を選択する。配送については、合理的なルートと設備を選択し、エネルギー消費量を減らす。
フードデリバリーは近年、現代人の食事の問題を解消する重要な手段になっている。中国インターネット情報センターのデータによると、今年6月現在の中国のオンラインフードデリバリーユーザー数は5億3500万人で、ネットユーザー全体の49.6%を占めている。
拡大を続けるフードデリバリー市場規模を見据え、飲食企業によるグリーンで環境に優しいサプライチェーン体制の構築と、包装の使用量の減少をさらに促す。また消費者に適量・適度の注文と、グリーンなライフスタイルの形成を促す。これらは「舌の上の浪費」を抑制する上で重要な意義を持つ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月12日